さわむら泌尿器科クリニック

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〈さわむらクリニックQ&A

Q; 泌尿器科ってどんな診療科目なの?
Q; どんな病気があるの?
Q; どんな症状の時受診したらいいの?
Q; 最近おしっこが出にくくなった気がするのですが、前立腺肥大症かも?
Q; バイアグラやレビトラ錠は処方してくれますか?
Q; 前立腺炎について教えて下さい。
Q; 男子不妊症の検査について教えて下さい。
Q; 性感染症(性病)について教えてください。
補; 処方したお薬について
補; 性病科の保険診療について
補; 性病検査の料金について
捕; HIV検査について
補; 女性の性感染症について
捕; 性病って喉口からもうつりますか?
Q; さわむら泌尿器科クリニックの診療について

Q;泌尿器科ってどんな診療科目なの?

A;腎臓から尿道までの尿路と、男性ならば生殖器や生殖機能に関する疾患を治療します。



Q;どんな病気があるの?


A;前立腺肥大症、前立腺癌、前立腺炎、尿路結石、膀胱炎、尿失禁、過活動膀胱、性感染症、ED(勃起不全) 、夜尿症などまだまだいっぱいあります。



Q;どんな症状の時受診したらいいの?


A;尿が出にくくなった、残尿感がある、尿が漏れる、血尿が出た、排尿をすると痛い、頻繁にトイレに行きたくなるなどおしっこのことが気になるのでしたら1度受診してみてください。また、男性不妊症の診断と治療を行うのも泌尿器科です。

    

Q;最近おしっこが出にくくなった気がするのですが、前立腺肥大症かも?

A;下記の表は国際前立腺症状スコアです。これでセルフチェックしてみてください。

最近1ヶ月の平均的な状態について、自分にあてはまると思われるものを選んでください。

 まったく無い  5回に1回も無い 3〜5回に1回  2回に1回くらい  2回に1回以上 ほとんどいつも
@おしっこのあと、尿がまだ残っている感じがありますか?
Aおしっこのあと、2時間以内にもう1度トイレに行くことがありますか?
Bおしっこの途中で、尿が途切れることがありますか?
Cおしっこを我慢するのがつらいことがありますか?
Dおしっこの勢いが弱いと感じますか?
Eおしっこのとき、いきむこ とがありますか?
F就寝後〜起床まででふつう何回トイレに起きますか? 0回 1回 2回 3回 4回 5回

上記の合計点数が0〜7点=軽症、8〜19点=中等症、20点以上=重症



Q;バイアグラやレビトラ錠は処方してくれますか?

A;健康状態の確認のため過去1年以内の健康診断、人間ドックの結果を必ずお持ち下さい。
EDの原因について問診・各種検査した後服用に問題が無ければ院内処方致します。
バイアグラ錠(ファイザー)、レビトラ錠(バイエル薬品)、シアリス錠(日本新薬)の処方は自由診療となっております。
診療に要する費用、薬に要する費用はすべて患者さんのご負担となります。
ED外来についてはこちらをご参考下さい。



Q;前立腺炎について教えて下さい。

A;前立腺炎は性感染症の原因菌などが尿道から前立腺に進入し炎症を起こす病気です。前立腺炎には急性と慢性があります。

急性前立腺炎高熱が出て悪寒などの症状が現れ、排尿痛、頻尿、排尿障害なども起こります。エコー検査、直腸診、尿検査、血液検査などで前立腺の状態と尿中に膿や細菌を調べます。また、細菌が見つかったときはその細菌の種類を特定しそれに効く抗生物質を投薬します。それにより数日で熱が下がり炎症も治まってきます。しかし、再発することがあり再発を繰り返していると慢性前立腺炎になることがあるので徹底して治療していくことが大切です。

慢性前立腺炎急性前立腺炎から移行するものと、発病時から慢性のものとがあります。症状としては会陰部の不快感や痛み、下腹部の不快感、排尿時の不快感、頻尿、射精時の痛みなどで前立腺肥大症の症状に似ており性欲減退や勃起障害を起こすこともあります。治療法は急性前立腺炎と同じく抗生物質を投薬します。これと並行して前立腺マッサージを行うこともあります。
検査は精液とその直後の尿により細菌培養同定します。

慢性非細菌性前立腺炎細菌学的検査検出できないクラミジアやマイコプラズマなどが大多数を占めていると考えられます。しかし、これといった原因がないのに慢性的に炎症が現れるものがあり疲労やストレスが原因ではないかといわれています。症状は急性前立腺炎と比べると全身症状は軽く、頻尿や排尿痛、残尿感、排尿後の不快感や会陰部に軽い痛みを感じます。治療は感染原因が明らかなものでは抗生物質を投与します。少し良くなってもすぐに症状が再発するので長引くことが多い病気です。患者さんが不快症状を訴えてもはっきりとした病態が無く診断がつけにくいことが多いので尿路や脊髄など他に病気がないかよく調べたうえで治療を行うことが必要です。

前立腺痛(プロスタトディニア)
前述の4検体法ですべてが陰性の所見にもかかわらず、前立腺炎と同じ症状がみられます。したがって前立腺そのものに異常が認められません。原因としては膀胱頸部や前立腺の平滑筋、尿道括約筋の機能障害、痔の合併症、骨盤内のうっ血などやストレスなどの精神的な要因が考えられますがまだはっきりとしたことはわかっていません。したがって治療はそれぞれの症状に応じた対処療法が選択されます。
前立腺炎でお悩みの患者さんへはじっくりと説明し検査致しますので少々お時間がかかります。出来るだけ診療予約をお取り下さい。



Q;男子不妊症の検査について教えてください。
A;当日問診確認後精液検査専用の容器をお渡しします。当クリニックには専用の採取室がございませんので後日検体をお持ちいただきます。
1週間ほど禁欲していただきお越しになれる日に採取した精液を30分以上経った後出来るだけお早めにお持ち下さい。
(ただし日曜日は検査を委託している検査センターがお休みのため承れません。)
その場で精子数や動きを顕微鏡で確認します。(奇形率など詳しい検査結果は3,4日ほど要します。)
検査の結果精子に異常がある場合、エコーにて精巣検査を行います。明らかな精巣異常が見られた場合は東邦大学リプロダクションセンターにご紹介いたします。
結婚し妊活しているがなかなか子供ができないなど病名に『男子不妊症の疑い』と付けられるケースは保険診療となりますが結婚前や妊活前に精子の数が気になるなどの場合は健康診断となり保険診療の対象とはなりません。


Q;性感染症(性病)について教えてください。

A;ここでは最もメジャーなものを挙げ、ごく簡単に説明致します。

淋菌性尿道炎;男性の場合感染してから2〜3日(遅くて1週間〜10日くらい)で発病し、初期症状として尿道に軽い痛みを伴い粘液性の膿のような分泌物が出てきます。それから1〜2日後、亀頭先端が赤く腫れ黄色っぽい膿が多量に出てきて、排尿時に灼熱感を感じます。放っておくと菌は尿道の後部に侵入していき、前立腺炎、膀胱炎、精嚢炎、精巣上体炎(副睾丸炎)、腎盂腎炎などを引き起こします。薬剤投与治療を行うと2〜5日程で症状が軽くなり薬を止めてしまう患者さんもいますが、症状が無くなったからといって治ったわけではありませんので注意が必要です。こじらせて前立腺炎や副睾丸炎などになってしまったら治療期間も治療費も大幅にアップしてしまいます。女性の場合は自覚症状がない場合や症状があっても軽度の場合が多いです。治療として主にセフェム系、テトラサイクリン系、ペニシリン系抗生物質を2週間投薬します。

非淋菌性尿道炎;半数以上はクラミジアによるもので、淋病のような激しい症状ではなく比較的軽いのが特徴です。軽い症状が消えたり再発したり断続的に続きます。症状が軽いせいか病院に行くほどでもないと考える患者さんも多く慢性化しやすいのです。自覚症状の無い方(保菌者)も結構います。
これらも淋病同様、放っておくと菌は尿道後部に侵入していきます。
治療として主にニューキノロン系、テトラサイクリン系抗生物質を1週間〜2週間投薬します。クラミジア感染症に対しては単回投与(1回4錠のむだけ)のマクロライド系抗生物質を投薬します。

尖圭コンジローム;ヒトパピローマウイルスによって起こり、感染から3週〜3ヶ月くらいで発症します。最初は直径1〜2ミリ程のすこし赤みがかったイボ状のものがいくつも顆粒状にできます。だんだん大きくなり、かゆみや灼熱感などを伴い出血する場合もあります。放っておくとどんどん進行しますのでひどくならないうちに治療してください。また、再発も非常に多いです。当クリニックでは凍結療法による簡易的な治療をしております。

ヘルペス;単純ヘルペスウイルスによって起こり、感染から3日〜1週間くらいで発症します。このウイルスは1型と2型があり1型は主に口唇、2型は陰部に感染します。小さな水疱がいくつも集まってでき、患部に灼熱感(疼痛)を伴います。しばらくすると症状が消えるので治ったと思われがちですが、ウイルスが神経節に潜み体調がおちたりするとまた再発します。治療として抗ヘルペス剤を含む軟膏塗布または抗ヘルペス剤経口投与します。投薬により数日で症状は改善されますが再発を繰り返すやっかいな病気です。

膣トリコモナス;トリコモナス原虫によって起こり、感染1〜2週間で発症します。膣内で繁殖し膣炎を起こし悪臭を伴うオリモノが増え灼熱感やかゆみが出てきます。男性にも感染しますが無症状の場合がほとんどです。

梅毒;性器の粘膜などから感染し、侵入した場所で一定期間とどまりそこで増殖します。その後、段階的に体内を移動し、症状が消えたり再発したりしそのたびに増大していきます。感染後の経過期間を4期に分け、それぞれ症状が違ってきます。第1期(3ヶ月くらいまで)、第2期(3ヶ月〜2年まで)第3期(2年〜9年まで)、第4期(それ以降)です。
感染後1週〜1ヶ月くらいで感染部位(男性なら亀頭部など)に小さなイボ様の硬いシコリが1,2個できます。このシコリは痛くも痒くもありません。その後、このシコリは壊れて潰瘍となり(無痛)、鼠径リンパ節が腫れてきます。(これも無痛)その後潰瘍は消えていきます。感染からここまで全く痛みが無く自然に消えていくため、気付かない場合や治ったと勘違いする患者さんもいますが、確実に進行しています。(第1期)
原因菌が鼠径リンパ節を通って血液中に入り全身に広がっていきます。特徴としては胸の脇のほうに直径1センチくらいの赤い斑点(ばら疹)が現れ2〜3週で消えます。その後数週でそらまめ大のふくらみ(梅毒疹)がだんだん全身に広がっていきます。これらは第1期同様痛みはありません。(第2期)
当クリニックでは治療としてペニシリン系抗生物質を8週間投与した後、血液検査にて治療効果を観ながらさらなる治療が必要かどうかを判断します。なお、持続性ペニシリン製剤の筋肉注射による治療は実施しておりません。

処方したお薬について;膀胱炎や性感染症でお薬(抗生物質や抗菌剤)を処方いたしますが、「症状が無くなったら薬を飲まなくていいの?」と質問する患者さんが結構多くいらっしゃいます。『症状が無くなった=完治した』ではありませんのでお間違い無きように。細菌は抗生剤で徹底的に叩いておかないと(完全に死滅させないと)くすぶっていた菌がまた増殖します。増殖するだけでなくその薬に耐性を持つ菌へとパワーアップします。ですから決められた分量を決められた日数しっかりと服用するようにして下さいね。


性病科の保険診療について;当クリニックでは社保・国保・生保など各種保険診療をしており患者さんの利益のため出来うる限り保険診療対応しておりますが、健康診断(病気であるかの否かの判断的検査)など保険適応出来ない場合がございますのでご了承ください。以下のケースをご参考下さい。

1)1週間前フーゾクに行きました。昨日あたりから排尿痛というか違和感があるのですが・・・
 →もちろん保険診療いたします。

2)1週間前フーゾクに行きました。今のところ症状は無いのですが性病が気になるので・・・
 →申し訳ありませんがが保険診療出来ません。

3)エイズに感染していないか気になるので検査して下さい。
 →保険診療できません。

4)(排尿痛で受診時)エイズや梅毒もついでに検査してもらいたいのですが・・・
 →排尿痛の治療は保険診療で。それ以外の検査は自費診療としてカルテを作ります。

5)症状は全く無いのですが、パートナーがクラミジア感染と他の病院で診断されたので・・・
 →そのパートナーの検査結果や診断書をお持ちいただければ保険診療出来ます。

6)症状は全く無いのですが、パートナーがマイコプラズマ(またはウレアプラズマ)感染と他の病院で診断されたので・・・
 →マイコプラズマとウレアプラズマが目的菌の場合保険診療は出来ません。

症状の無い場合ほとんどのケースでは健康保険が使えません。
また保険診療では症状が無い場合ほとんどのケースでお薬をお出しすることが出来ません。
健康保険は病気に対して使えるものであり気になるから検査(健康診断と解釈)は認められておりません。
※保険医療機関及び保険医療養担当規則第1章第20条ロ;健康診断は、療養の給付の対象としておこなってはならない。

性病科は保険診療の解釈が何かと面倒なので初めから保険診療しない医療機関が多いみたいですね。


性病検査の料金について;患者さん自身のご都合で自由診療希望の方はご参考下さい。
初診時、薬代を含まない診察料込みの合計金額です。金額については症状により検査内容が変わりますが、考え得る最高金額を設定しております。ですのでこれ以上の料金をお支払い頂くことは無いと思われます。

検査  料金(診察料込)
クラミジア・細菌培養検査 13,500円
淋菌・クラミジアPCR法 10,000円
HIV・梅毒・B型肝炎セット 8,650円
HIV・梅毒・B型・C型肝炎セット  9,850円
HIV検査(WB法) 7,350円
梅毒検査(単独)  7,280円
 B型肝炎検査(単独) 6,340円
 C型肝炎検査(単独) 5,710円
HIV検査(リアルタイムPCR法;TaqMan法) 11,200円

梅毒検査は感染機会から1ヶ月以上、B型肝炎検査、HIV検査(WB法)は2ヶ月以上経過後検査可能となります。
また、HIV検査(TaqMan法)は文献によれば感染機会から2週間ほど経過すれば検査可能となりますがやはり万全を期する意味においても1ヶ月以上経過後をお薦めいたします。参考文献)Schreiber.G.B.et al;NEJM,334(26):1685-90,1996


女性の性感染症について
;基本的な棲み分けとしましては男性は性病科、女性は婦人科の担当となります。当クリニックでは婦人科設備がありませんので出来る診療に限りがあります。女性の場合婦人科での受診をおすすめ致しております。一般的に女性はクラミジアや淋菌に感染しても無症状であることが多く、逆に症状がある場合カンジダやトリコモナスによる膣炎が多いので婦人科の方が良いというわけです。性病に感染した疑いがある場合相手方に何か特別な症状があればまず男性の方の検査をして性病と診断されればこれに対する治療と同じ治療を女性に行うと手間が省けます。

Q; 性病って喉口にも(からも)うつりますか?

A;はい、うつります。最近はオーラルセックスによる感染が急増しております。喉に感染してもほとんど症状はありませんので知らないうちに相手にうつしてしまいます。
なお、心当たり(感染機会)があり「喉が痛い」と慌てて受診する患者さんが結構いらっしゃいますが、クラミジアなど性病の細菌は咽頭や口腔粘膜には感染しにくく、感染しても症状が出ないことがほとんどです。またプロの女性ならともかく普通の方は飲食などにより洗い流されてしまいますので性感染症というよりは風邪である可能性がはるかに高いと思います。炎症や何か症状がある場合は内科または耳鼻咽喉科へ行って下さい。
それでもどうしても喉の性病が気になるのでしたらもちろん当クリニックでも検査は可能ですが、この場合保険診療はできず自由診療となります。










当クリニックでは電話での病気についてのご質問・ご相談は受け付けておりません。
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